エキストラじゃない
先日、交流のあるエイベックスの相原さんがこんなお話をしていました。
「私の現場では“エキストラ”とは呼ばせない。“工事役”の人“街の人役”と助監督に呼ばせる。俳優のモチベーションが下がるからだ」
この言葉に感激しました。作品を作るのは主役だけではありません。セリフのない役の人もスタッフも、みんなの力で作り上げていくものですよね。役者の1人ひとりを大切にしているのだなと思いました。以前ミュージカル公演の取材で舞台の裏側を見てきたことがあり、実際に自分でも舞台スタッフと役者として関わったことがあるので、実感として思います。
相原さんのブログでもとてもためになるアドバイスがあって、いつも読んでいます。
もともと知り合ったきっかけが、私が応援していた役者のF君が所属していた劇団の代表だったからなのですよね。ほかにも私がお世話になった方との繋がりや、地元が同じという共通点もありました。
F君は舞台だけでなく、ドラマやバラエティー番組でも活躍していましたが、残念ながら役者をやめてしまいました。もう10年近く経ちます。
ファンとして応援することは出来なくなりましたが、私にとっては大切な思い出です。でも引退して時間が経つほど、F君が役者だったことは忘れられていくのだろうと切なく思っていましたが、初めて相原さんと知り合った時…F君が役者を辞めて数年後でしたが、私がF君の名前をだしたらとても気にかけていました。相原さんはすでに業界で活躍している方も含めたくさんの生徒がいます。それでも、引退したF君のことを忘れずに心配していることにとてもうれしくなりました。
そんな相原さんに、日頃応援している方たちを紹介しました。もちろん私が長年応援している劇団6番シードの方もです。うれしいことに繋がりが生まれ、エイベックスとの仕事もありました。
そのエイベックスの仕事にも参加していた6番シードの小沢和之さんが、整備士役で映画「沈まぬ太陽」に出演しています。公開も始まりました。両親が劇場で観ると言っていたので、予定が合えば私も一緒に行こうかなと思っています。
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