映画「沈まぬ太陽」鑑賞

クラゲ

2009年11月01日 23:46



今日はファーストデイだったので、午前中に両親と映画「沈まぬ太陽」を観に行きました。この映画には、私が日頃応援している劇団6番シードの小沢和之さんが整備士役で出演しています。

御巣鷹山の事故シーンから涙腺がゆるみ泣きながら鑑賞していました。題材が苦手なので劇場で鑑賞することに少しためらいがありましたが、小沢さんが「自分が出演しているからという理由だけでなく、劇場で観てほしい」と話していたのと、両親が観に行くと知り足を運びました。

この作品では、企業と闘い続ける恩地に一番感情移入しながら観ました。彼とは比べ物になりませんが、私も会社相手に1人で闘った時期がありましたから。私にとっては激動の時代でした。「ここまで汚い人間がいるのか」「自分の利益の為に人の想いを踏みにじるのか」と当時ショックを受けましたが、でもあの頃は必死だったから気付けなかったけれど、実際には恩地のように1人ではなく、支えてくれる人たちがいましたけどね。あの経験は私をいい意味でも変えました。それにそれを乗り越えたからこそ出会えた人もいます。

飛行機事故の遺族とのシーンは毎回悲しく辛く泣いていましたが、でも小沢さんが言うように劇場で観てよかったと思いました。小沢さんが出演していなかったら観ないままになってしまっていたかもしれないので、この作品を観るキッカケを与えられたことをうれしく思います。小沢さんは恩地と同じ労組員なので、関連するシーンではいつも青い作業着姿で映っています。

そういえば、同じく渡辺謙さん主演の「明日の記憶」も夕日のシーンがありましたけれど、あの映画の夕日は禍々しく見えて好きじゃなかったけれど、「沈まぬ太陽」の夕日は美しかったです。

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