2010年09月12日

電動夏子安置システム「ЖeHopмan【シャハマーチ】」観劇

電動夏子安置システム「ЖeHopмan【シャハマーチ】」観劇

電動夏子安置システム「ЖeHopмan【シャハマーチ】」池袋盤のMチームを観に行ってきました。この劇団は以前から知っていて気になっていましたが、今回コリッチで情報を見て、面白そうだったので初観劇はこの作品にしようと思いました。本当はKとM両バージョンを観たかったのですが、予定が合わずMのみになりました。会場は先週のASSHと同じ池袋シアターグリーンです。


日常生活において、理不尽な命令を受け、その通りに行動しなければならない『ノルマ』と呼ばれる存在。『ノルマ』が自然な生活を送れるように、命令を管理し、最大限の働きをする『ジェナー』と呼ばれる存在。これは、命令を課された者『ノルマ』と、命令を配置して、それを導く先導者『ジェナー』を中心に展開するゲームプログラムである。
(フライヤーより)



12人の男女が銀行の一室に集まっている。建物を警察に包囲されている中でシャハマーチが開始される。KとMチーム6人に分かれ、各チームにはノルマ1人、ジェナー2人、そして相手のノルマの動きを妨害し、自軍のジェナーを補佐しノルマを手助けするサルダーが3人いる。ただし、サルダーの中に1人だけヴィナーと呼ばれるスパイが紛れている…。ゲームに勝たなければ今後の生活に大きな制約を受けるメンバーたちは、相手の行動を予測し妨害し、時には相手ノルマに罠を仕掛けながら自軍のノルマに命令をこなさせ、ゴールへと導いていく。

この設定がまず面白そうだなと思いました。ただ、けっこうルールがややこしそうだったので、これを把握できないと面白さを理解できないまま終わってしまうのかなという心配も少しありました。当日のパンフに細かくルールが書かれていましたが、読む時間もなかったし、脚本の竹田さんもルールの全てを理解しなくても楽しめると挨拶に書いてあったので、読まずに観劇しました。

12人の登場人物がそれぞれ個性的で面白かったです。心配していたルールも観ていれば自然と分かってくるので問題なく楽しむことができました。ノルマであることの葛藤、ジェナーとの確執、そして裏切り者が誰かを巡っておきる争いが描かれていくのですが、随所にちりばめられたコメディが面白く、ノルマの生活にジェナーの命令がどんな影響を及ぼすかが描かれる場面は大笑いしました。Kのジェナー門倉さんの群を抜いたキャラクターも見事でした。KMともにノルマが魅力的だったし、プレイヤーたちが徐々に裏の顔を見せていくなかで事件が起き、その後の展開に惹きつけられました。

ゲーム内でノルマにさせなければならない命令を知っているのはジェナーだけで、上手くノルマやサルダーを操りながら命令を実行させてポイントを稼ぐというのも上手いなと思いました。意思疎通がはかれずに起きるドタバタに笑いました。それぞれのキャラクターがしっかりしているから、ひとつひとつのやり取りが面白かったです。

この作品を観て、すっかり電動夏子安置システムのファンになってしまいました。今後は公演をチェックします。


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Posted by クラゲ at 18:20│Comments(0)演劇
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